2023年zoom講演会 質問の回答 その2
2023年「講演会」のアンケートからいただいた
質問の回答 その2
質問内容 ↓
『現在通院中の病院で心臓と手の手術をする予定です。母指欠損があり、他の指も硬く曲がりません。
今の病院では曲がらない指はどうにもならないと言われましたが、調べてみると、成育医療センターでは曲がらない指も手術による改善が期待できると書いてありました。
成育医療センターに限らず、他の病院ではどのような治療が受けられるか知り、場合によって転院することは可能なのでしょうか?
セカンドオピニオンは今の病院で治療をする前提ですよね。子供には最善の治療をしたいです。どのような方法があるのか知りたいです。』
→手に関するお問い合わせについて
ホルト・オーラム症候群での手の特徴としてはおや指側を中心とした形成不全が一般的ですが、時に他の部位にも症状が見られることがあります。現在指摘されている“曲がらない指”がどの指のどの関節であり、どの程度の状況かにより対応は大きく異なるかと思います。因みに成育のHPで書かれていた“曲がらない指も手術による改善が期待出来る”の部分ですが、曲がらない指の関節を手術により治し曲げられるようにするという意味ではなく、“手術により使いやすい角度に曲がった指を修正(固定)し、それにより指の長さが足りない場合は骨延長などを用いてより使い安い指を目指すといった内容と考えます。
手の治療時期に関してはある程度余裕がありますので、現在の主治医と相談し他の専門施設での見解を知る上でも受診されるのが良いかと思います。(理事 野口 <形成外科医>)
参考になりましたら、幸いです。