忘れてしまう
「忘れてしまう」
最近は忙しない毎日で昨日の事もよく覚えていません。
買い物に行く時に、メモを書くのに、そのメモを忘れるという…なんてこった
しかし、人は忘れるから明日も生きて行けるのかもしれません。
息子が保育園に入園する時、小学校に入る時、中学校に入る時、高校に入る時
とにかく揉めにもめた。
「前例がない」その言葉が飛びかった
重度の心疾患があり、手などが奇形している子供をみたこともないのだから仕方がない
私はずっと怒っていたと思う。長い間、ずっと怒っていたと思う。
今も短気ですぐにカッとなるけれど、息子の幼い頃はこの世の全てに怒っていたと思う。
でも一番怒っていた相手は自分自身だと思う。
「こうなるはず」と勝手に思って、なんでみんなわかってくれないの?私が悪いの?
私がいい子になれないから息子に色々起きるの?などと
よく息子は悪い道に進まないと思う。夫もよく私を見捨てなかっと思う。
でも、怒りに怒っていた時代の事もだんだん忘れていく。
今から考えると、なんであんなに怒っていたのか分からない。
よく「苦労したでしょ?」と言われるけれど
全然、私は苦労していません。それは本当に。
きっと息子と一緒にいれた時間が長く、嬉しかったかも。
現在進行形で最前線で色々な事に戦い、疲れ、途方にくれている皆様
どんな道に進もうとも、後悔しようとも、それでもいいのです
自分だけには嘘をつかなければ
きっと人は少しずつ、忘れてしまう。
でも忘れない事もある。
人とは複雑な生き物だ。と思った今日です。
2021年10月25日
代表 矢沢知恵より