コラム3回目「北村 千章 理事」担当です
いよいよ山々が冬景色になってきましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
しばらく更新をしておらず申し訳ございません。
・さて「コラム」3回目、今回は理事の北村 千章先生です。
「12月担当の北村先生」のコラムです。👇
理事の北村千章です。
今回は、先天性心疾患の子どもたちが就労するために重要なことをお伝えします。
子どもたちは、生まれた時からずっと、心疾患と一緒に生きていくため、ライフステージごとに課題があります。
職業選択も重要な課題です。
先日、18歳になったA君からお話を伺いました。現在、就職活動を開始したそうですが、そこで、大きな壁にぶつかったそうです。
最近の調査では、先天性心疾患者の男女込みにした常勤・非常勤の就業率は78.8%、未就業率は 13.5%であり、海外と比較して悪くないものの、国内で見ると、先天性疾患患者は就業時に課題を抱えている状態であり、病気があることで社会的不利益を被ることがあるのも現状です。
先天性心疾患の子どもたちに対して、就学支援はもちろん、就職においても理解と支援が必要だと思います。
では、私たち医療者に何ができるのでしょうか。
まずは、子どもたちが就職するだろう企業に、先天性心疾患についての情報提供を行い、
心疾患患者の体調管理方法について、知ってもらうことが必要だと思います。
3年前くらいに、サポーターの安河内先生と猪又さん、企業の方たちと一緒に、
先天性心疾患の認知を広げるための学習会を開始しました。
コロナ渦中で、いったんストップしていましたが、そろそろ再開し、継続して活動していきたいと思います。
もうひとつ、先天性心疾患の子どもたちにもお願いしたいことがあります。
自分の病気にについてきちんと理解できるようになること、病気を理解した上で、
自分の持つ可能性を吟味し,病状とライフスタイルに合わせた自己管理や職業選択ができるようになってほしいです。
周囲への情報開示と理解を得るためには、自己決定ができる力が必要です。
幼少期より、自分の体調に合わせて病気とうまく生活できるような毎日を過ごしてほしいです。
北村 千章
さて、次回のコラム4回目は来年、2月に代表補佐の丸山さんが担当します。
感想・こんな事やってほしいなどありましたら、会のお問合せからお願い致します。
寒くなり、急な温度変化で体調を崩しやすいので、皆様もお身体を大切になさって下さい。
それではまた!!
2022年12月10日(土)