「コラム始まります!」コラム1回目
・猛暑が続き溶けてしまいそうな毎日ですが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
・以前にもお知らせ致しました、この会のスタッフの紹介も兼ねて「コラム」が始まります。
・8月 猪又さん(アドバイザー)
・10月 平塚さん(アドバイザー)
・12月 北村先生(理事)
・2023年 2月 丸山さん(代表補佐)
・4月 安河内医師(副代表)
・6月 野口医師(理事)
と言ったラインナップになります
前置きが長くなりましたが、「8月担当の猪又 竜さん」のコラムです。👇
みなさん、こんにちは。ホルト・オーラム症候群の会 アドバイザーの猪又竜と申します。
私は先天性心疾患と共に約45年生きてきました。
その経験をホルト・オーラム症候群も含めた後輩患者に還元したいと思い、様々な活動をしております。
実は来年早々に、心臓の手術を受けることになっています。
開胸の手術としては8歳、36歳の時に続いて3回目になります。
なぜこのタイミングで手術を受けることになったのか、お伝えします。
36歳で受けた手術の際に、執刀する医師に尋ねました。
「今さらなのですが、日常生活にはそれほど影響がないのに(しんどくないのに)、手術を受けた方が良いんですよね?」
医師は
「手術というのは、最終手段じゃないんです。心臓が弱った状態では、手術に耐えられないかもしれない。回復できないかもしれない。だから、手術に耐えられて回復が見込める、なるべく心臓が元気なうちに手術を受けて状態の悪いところを修復する必要があるんです」
と言いました。
先天性心疾患患者の中には、子どものころに手術を受けて元気になったと感じ、定期診察に来なくなってしまう人がいます。
これをドロップアウトと言います。
ドロップアウトしたまま、長期間が経過して具合が悪くなって病院に行く人がいます。
この時にはもう心臓が弱っているかもしれません。手術を受けられない状態かもしれません。
ドロップアウトせず、きちんと定期診察を受けるということは、常に心臓の状態を確認して、
ベストなタイミングで医療を受けることにつながります。
そしてそれは、患者さんの幸せに直結するのです。
私は45年間、ずっとカルテをつなげてきました。ドロップアウトしたことは一度もありません。
だから、ベストなタイミングで手術を受けられるのです。
自分の病気を知り、病院に通うことは幸せな人生を送るためなのだと自覚することが必要です。
皆さんも幸せな人生を送ってください。
ホルト・オーラム症候群の会 アドバイザー
長野県ヘルプマークディレクター
長野県教育委員会人権教育講師派遣事業 講師
長野看護専門学校 非常勤講師
SOMPOホールディングス株式会社
猪又 竜